次期総合計画の策定期、3市町で市民参加と数値目標

関連自治体: 三重県伊勢市 / 北海道森町 / 岐阜県笠松町

三重県伊勢市は2026年2月10日の市議会教育民生委員協議会で、令和7年度に計画期間が終了する第3次伊勢市総合計画中期基本計画に続く後期基本計画案を、市民アンケートや高校生との懇談会など市民参加を経てまとめ、今後パブリックコメントを実施する方針を企画調整課長答弁で示した。最上位計画の計画期間が満了期を迎えた自治体からは、次期計画の策定手続きや人口の数値目標が相次いで示されている。

各市の表明

  • 三重県伊勢市(2026年2月10日・市議会教育民生委員協議会・企画調整課長): 令和7年度で計画期間が終了する第3次伊勢市総合計画中期基本計画に続く後期基本計画案を、付属機関からの意見聴取、高校生との懇談会、市民アンケートを踏まえ、総合計画審議会の審議を経てまとめたと説明した。後期計画は、これまで別に策定してきた「まち・ひと・しごと創生総合戦略」「スマートシティ伊勢推進構想」と行財政改革の取組方針を包含する計画とし、計画期間は令和8年度から11年度までの4年間とする。この後、計画案のパブリックコメントを実施すると述べた。
  • 北海道森町(2026年6月3日・町議会定例会本会議・町長): 第10次森町総合計画基本構想の策定について議案を提出した。町民アンケート調査、中学生アンケート調査、ウェルビーイングアンケート調査、町内6地区での意見交換会、まちづくり検討会、AIを活用したオンラインワークショップなど多様な手段で町民や関係者の意見を集め、素案を作成して森町総合計画審議会に諮問し、令和8年4月27日に答申を得たと述べた。森町総合計画の策定等に関する条例第6条に基づき議会の議決を求め、議決後は今年度中に第10次総合計画を策定するとした。
  • 岐阜県笠松町(2025年・令和7年第4回定例会一般質問・町長): 第6次総合計画の人口ビジョンで、令和12年度(2030年)の将来人口を2万2千人と掲げていると答弁した。令和7年国勢調査の速報値は概算で2万1,820人前後となり目標を下回るが、平成27年から令和2年の人口減少幅542人に対し、令和2年から令和7年は388人にとどまり、これまでの取り組みによる一定の効果が表れていると述べた。

背景

総合計画は自治体の最上位計画に位置づけられ、まちづくりの将来像と施策の方向を示す。2011年5月の地方自治法改正で、市町村に基本構想の策定を義務付けていた第2条第4項が削除され、同年8月の施行で策定義務は撤廃された(総務省)。改正後は、各自治体が議決すべき事件を定める条例や総合計画条例などを根拠に、議会の議決を経て基本構想・総合計画を策定している。計画期間の満了期を迎えた自治体では、市民アンケートや審議会答申を経た策定手続きと、国勢調査結果を踏まえた人口ビジョンの数値目標の点検が同時に進む。当社データベースでは、過去1年(2025年7月以降のデータ)で「総合計画」と「策定」の両方に言及した議会答弁関連の記録が843自治体で確認されている。


出典:

記事中の議会での発言・答弁は、公開されている会議録・中継動画に基づいています。動画リンクは公開元の都合により視聴できなくなる場合があります。