防犯カメラ、設置から更新へ——福山市は補助140台の約85%が3年間に集中、青森市は2年で119台

関連自治体: 広島県福山市 / 青森県青森市 / 千葉県鴨川市 / 佐賀県みやき町

広島県福山市は2026年6月16日の市議会6月定例会一般質問で、新規設置の補助制度を活用して設置された防犯カメラ140台のうち、約85%が制度創設の2014年度から3カ年のうちに設置されており、今後更新時期が重なることも想定していると市民部長が答弁した。設置を増やす段階にある自治体と、設置済みの機器をどう更新するかが論点になり始めた自治体に分かれつつある。

各市町の表明

  • 広島県福山市(2026年6月16日・6月定例会一般質問・市民部長): 新規設置の補助制度を活用して設置した防犯カメラは140台で、そのうち約85%が制度創設の2014年度から3カ年のうちに設置されている。今後、更新時期が重なることも想定している。これまでの更新への補助件数は18件で、今後も一定数あると見込んでいると答弁した。
  • 青森県青森市(2026年6月10日・第2回定例会一般質問・市民部長): 防犯カメラが犯罪の未然防止や検挙に有効であるとの認識のもと、令和6年度から防犯カメラの設置に係る補助金を地区防犯協会に新たに交付し、小中学校付近の通学路や公園等の公共空間に順次設置している。地区防犯協会と連携した設置は令和6年度が17箇所に68台、令和7年度が13箇所に51台で、2か年合計で30箇所に119台となった。令和8年度もこれまでと同規模の約60台の設置を予定しており、地区防犯協会と連携して設置候補場所の選定作業を進めていると答弁した。設置場所は、小中学校付近の通学路や公園等の公共空間を基本として選定するとしている。
  • 千葉県鴨川市(2026年6月12日・第2回定例会行政一般質問・市): 千葉県警察本部の統計によると、令和7年の市内の刑法犯認知件数は147件で、内訳は窃盗犯101件、粗暴犯17件、詐欺などの知能犯10件などである。市内に設置されている防犯カメラは10台で、令和7年度に鴨川駅西口ロータリーに新たに1台設置した。防犯カメラの設置は市民の安心感および防犯意識を高め、犯罪や迷惑行為の抑止、交通事故の原因確認などに活用できると認識している。現在、警察署と危機管理課で過去の犯罪発生場所の情報を整理しており、増設については警察署と協議を行いながら、限られた予算の中で犯罪の防止効果の高い箇所に設置を進めたいと答弁した。
  • 佐賀県みやき町(2026年6月4日・第2回定例会一般質問・防災安全課長): 施設管理部門の分も含めた町内の防犯カメラは192台ある。このうち防災安全課が管理するものは25台で、主に通学路において声かけ事案が起こった箇所や危険な箇所を中心に設置していると答弁した。

背景

4市町の答弁を並べると、防犯カメラをめぐる論点が団体によって別の位置にあることがわかる。鴨川市は市内10台で、警察と協議しながらどこに置くかを詰める段階にある。青森市は令和6年度に補助金を新設し、2か年で119台まで増やした増設の途中である。みやき町は192台を数えるが、管理部門が分かれており、防災安全課が把握するのは25台である。

これに対して福山市の答弁は、設置ではなく更新の話になっている。補助制度が2014年度に創設され、140台の約85%が最初の3カ年に集中したため、耐用年数の到来も同じ時期に重なる。同市はすでに18件の更新補助を出しており、今後も一定数あると見込んでいる。

補助制度で一斉に設置した機器は、一斉に更新期を迎える。青森市のようにいま増設を進めている自治体も、同じ構造を数年後に抱えることになる。

当社データベースでは、過去1年(2025年8月以降のデータ)で「防犯カメラ」「見守りカメラ」等に言及した議会答弁関連の記録が596自治体で確認されている。


出典:

記事中の議会での発言・答弁は、公開されている会議録・中継動画に基づいています。動画リンクは公開元の都合により視聴できなくなる場合があります。