不登校支援メタバース、週5日体制へ

関連自治体: 北海道札幌市 / 愛知県知立市 / 愛知県

北海道札幌市は2026年3月19日の市議会第一部予算特別委員会で、メタバースを活用した不登校支援を2026年度から週5日体制に拡大すると表明した。対応できる支援員を2名増員し、すべての曜日で切れ目なく支援する体制を目指す。2025年度の利用児童生徒は前年度の約1.7倍にあたる140名を超えた。

各自治体の表明

  • 北海道札幌市(2026年3月19日・第一部予算特別委員会・学校支援担当部長ら): 2025年度に実施日数を週3日から週4日へ拡大し、利用児童生徒は140名超。他者との交流に消極的だった児童生徒に前向きな変化が現れていると答弁した。2026年度は支援員2名増員で週5日体制を目指す。
  • 愛知県知立市(2026年3月4日・本会議一般質問・教育長): 2025年10月に開始したメタバース上の学習支援教室について、自己実現や新しい人間関係など「内面に大きな変化をもたらしている」と答弁した。不登校児童生徒は2026年1月末現在で小学校約80名・中学校約140名。
  • 愛知県(2026年3月4日・県議会本会議一般質問・教育長): 県教育支援センターを拠点に、長期不登校の中学生を対象としたメタバース空間での学び・交流機会の提供を2026年6月頃に開始する予定と答弁した。市町村教育支援センターの職員向けオンライン研修や、県内全センター参加の会議での事例共有も進める。

市の試行から県の重層支援へ

札幌市の答弁では、校内教育支援センターでの1人1台端末の活用も課題として示された。自宅からのホームルーム参加や担任との面談など端末を使う支援が広がっており、モデル校の事例を各学校に周知するとした。

知立市の教育長は、卒業後の支援について「進学や就職をしていない生徒に対しては支援ができていない状況」とも答弁し、教育の枠組みを離れた後の空白を認めた。愛知県は、市町村の支援センターに新たに配置する臨床心理士の助言を得て、在籍校や福祉・医療機関と連携する体制を示しており、市の単独支援と県の広域支援が重なる構図になっている。

背景

文部科学省の令和6年度調査(2025年10月29日付通知)では、小・中学校の不登校児童生徒は353,970人で過去最多を更新した。当社データベースでは、過去1年(2025年7月以降のデータ)で「不登校」と「メタバース」の両方に言及した議会関連記録が70自治体で確認されている。


出典:

記事中の議会での発言・答弁は、公開されている会議録・中継動画に基づいています。動画リンクは公開元の都合により視聴できなくなる場合があります。