子育て・保育

学童保育の待機解消めど立たず——宝塚市は全国2位、島田市は施設拡張見送り

関連自治体: 静岡県島田市 / 兵庫県宝塚市 / 滋賀県大津市

静岡県島田市は2026年6月11日の市議会本会議一般質問で、放課後児童クラブ(学童保育)の待機児童が例年生じている4つの小学校区について、施設を拡張して受け入れ面積を増やす考えは今のところないと、子ども未来部長が答弁した。共働き世帯の増加で申込が供給を上回る状態は兵庫県宝塚市や滋賀県大津市の議会でも報告され、いずれも受け皿と支援員の確保が追いついていない。

各市の状況

  • 静岡県島田市(2026年6月11日・本会議一般質問・子ども未来部長): 待機が生じている小学校区について、施設拡張は行わず、支援員の配置調整と委託事業者との協議で受け入れを調整する方針を示した。申込率は令和3年の20.8%から令和8年は29.4%に上昇し、これまで272人分の定員増に取り組んだが解消に至っていない。議員は待機が32人に上ると指摘した。夏休みは1つの小学校の地域連携室に50人規模のサテライトクラブを開設して対応する。
  • 兵庫県宝塚市(2026年3月4日・文教生活常任委員会・子ども未来部長): 令和7年5月1日時点で、待機児童が100人以上いる全国の市町村のうち宝塚市が2番目に多いと報告した。この10年で低学年の児童数が705人減った一方、利用申込は668人増えた。民間放課後児童クラブの定員を平成28年度の323人から令和7年度の638人へ拡大したが、従来の対策の延長では限界があるとし、令和8年4月は23校中9校で低学年のみでも待機が生じる見込みと説明した。
  • 滋賀県大津市(2026年3月13日・厚生常任委員会・請願審査): 支援員の人材確保と処遇改善を求める請願の趣旨説明が行われた。市内の児童クラブでは、支援の単位の目安である80人に対し、4月に100人となる見込みのクラブがある。請願者は、あるクラブで3ヶ月続けて支援員が1人ずつ退職し、他のクラブから応援派遣を受けていると述べ、定着できる環境の整備を求めた。

背景

放課後児童クラブは共働き家庭などの小学生を放課後に預かる事業で、市区町村が実施主体となる。こども家庭庁によると、令和7年5月1日時点の登録児童数は156万8,588人と過去最多を更新し、利用できなかった待機児童は1万7,013人だった。都市部での待機が目立ち、施設と支援員の不足が続く。当社データベースでは、過去1年(2025年7月以降のデータ)で「放課後児童クラブ」または「学童」と待機・支援員・指導員のいずれかに言及した議会答弁関連の記録が376自治体で確認されている。


出典:

  • 島田市議会 2026年6月11日 令和8年6月定例会 本会議一般質問(動画: https://shimada-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1032 / 該当箇所 41:25頃〜、44:01頃〜)
  • 宝塚市議会 2026年3月4日 文教生活常任委員会 所管事務調査(議会中継の字幕データより・該当箇所 1:53頃〜、4:02頃〜)
  • 大津市議会 2026年3月13日 委員会(請願審査)(議会中継の字幕データより・該当箇所 3:31頃〜、8:45頃〜)
  • こども家庭庁「放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)」令和7年5月1日現在の実施状況(https://www.cfa.go.jp/policies/kosodateshien/houkago-jidou
  • 当社データベース集計: 2025年7月以降の議会関連記録を対象に「放課後児童クラブ」または「学童」と「待機/支援員/指導員」のいずれかに言及した記録を集計(376自治体・1,054件)

記事中の議会での発言・答弁は、公開されている会議録・中継動画に基づいています。動画リンクは公開元の都合により視聴できなくなる場合があります。