展示会に出る前に——ターゲットは本当に来るか、まず下見する
自治体向けの展示会に出るかどうか。ここは、出る前によく考えてほしい。予算がついたから、補助金が出るから——その理由だけで出るのは、もったいない。元自治体職員の目線で、出展を決める前に見るべき点を書く。
この記事の要点
- 「予算がついたから」「補助金が出るから」で出ない。自分たちのターゲットが本当に来るかで判断する。
- 場所・地域で来場者は全然違う。自治体職員は忙しく、来られる人は限られる。
- 予算に余裕があり元が取れるなら出て構わない。そうでなく初めて出るなら、いきなり出ず、まず下見する。
- 会場の雰囲気、特に自治体向け展示会の様子を実際に見る。出展者に率直に成果を聞くのも有効。
「予算がついたから」で出ない——ターゲットは来るか
はっきりした理由があって出展の予算を使うのは、まったく問題ない。だが、「予算がついたから」「補助金が出るから」という理由だけで出るのは考えものだ。まず確かめるべきは、自分たちが会ってほしい相手——狙っている担当部署の職員——が、その展示会に本当に来るのかである。ここを外すと、いくらブースを構えても、話したい相手に会えないまま終わる。
場所・地域で来場者は全然違う
同じ「自治体向け」でも、開催場所や地域によって、集まる来場者はまったく違う。そして自治体職員は忙しい。展示会に足を運べる人は、そもそも限られている。だから「大きな展示会だから安心」とは限らない。どの会場の、どの回に、狙った層がどれだけ来るのか。そこまで見て判断したい。展示会に頼りきらず一次情報から探す考え方は展示会や広告の前に、一次情報の使い方にまとめた。
初めて出るなら、いきなり出ず「下見」する
予算に余裕があり、元が取れる見込みがあるなら、出て構わない。だが、そうではなく「初めて出ます」という段階なら、時間に余裕があるうちに、いきなり出展せず、まず状況を確認したほうがいい。ビッグサイトなどの大規模会場でよく展示会が開かれている。実際に足を運び、会場の雰囲気、特に自治体向け展示会がどんな感じなのかを、自分の目で見る。来場者の顔ぶれ、ブースへの反応、人の流れ。現地で分かることは多い。
自治体向けの大規模な展示会としては、東京ビッグサイトで毎年開かれる「自治体・公共Week」などがある(出典: 自治体・公共Week 公式サイト)。自治体DX展や地方創生EXPOといった複数の専門展が同時開催され、規模は大きい。ただ規模が大きいほど来場者の幅も広くなる。自分たちの狙う担当部署の職員がそこにどれだけ来るのかは、下見で確かめておきたい。
出展者に率直に聞く
下見に行ったら、出展している企業に率直に聞いてみるのもいい。むしろ聞くべきだと思う。自分たちと同じように自治体向けの商材を扱う、同業の出展者もいるはずだ。そういう人たちの話は、十分に参考になる。予算的に可能なら、最終日に足を運び、「どうでしたか」と成果の手ごたえを聞いてみるのも1つの手だ。実際に出た人の生の声ほど、判断の材料になるものはない。狙う自治体のタイプを見極める話はアーリーアダプターを探すにも通じる。
下見のときに見ておくと役立つのは、次のような点だ。
- 名札の所属:来場者に自治体職員がどれだけいるか。販売業者・出展社ばかりになっていないか
- 客層と時間帯:狙う部署の職員が来ていそうな回か。平日のどの時間に人が動くか
- 同業ブースの反応:自分たちと近い商材のブースに、職員が足を止めているか
- 出展者の手ごたえ:最終日に「どうでしたか」と成果を率直に聞く
この記事は、自治体営業のリアル——よくある7つの勘違いと、正しい攻め方の論点別の解説です。